1.薬漬け


ひとつ

またひとつ

喉を通っていくたび

気持ち悪い

気持ち良い

訳がわらかなくなっていく、自分が自分ではなくなっていく感覚

「・・・なーんてね」

馴染んでしまった感覚に面白みなどはなく、ただ効果がきれるまで何をしようか考える

この部屋から出てて"あいつ"の首でも絞めようか

それかどこかの組織セキュリティでもいじくって壊してみようか

それともー


ベッドに横たわり真っ白な天井を見上げ色々なことを夢想してみたがどれも実行してみたことのあるつまらないこと


「あーあ、何か楽しいことないかしら」


唇からくすくすこぼれるのは

笑い声