白石「あ、昴おはよう」

昴『はよー…』




中学生活2日目の朝
オレが教室に入るとすぐに白石が声をかけてきた
昨日、すべての日程を終了し帰ろうと思っていた時、突然白石に声をかけられた

「神奈川から来たんやって?」「ああ、ちょっと家の都合でな」

そんな何気ない会話
そのままいろいろなことを話した
結果、白石とはうまくやっていけそうだ



白石「なんや、自分眠そうやなぁ」

昴『そらそーだ。聞いてくれよ!うちの親父いきなり電話してきたかと思ったら入学式どうだっただの、友達できたのかだの、とにかくいろいろと質問してきやがってうるさいくってさ!』

白石「よっぽど心配やったんやなー。ええ親父さんやん」

昴『アホ!それが夜中の2時まで続いたんだぞ!?アメリカはまだ昼間かもしれねーけどこっちは夜中だっつの!時差考えろっつーの!?』

白石「ん?親父さんはアメリカにいるんか?」




ああ、そういえば言ってなかったな
別に言う必要がなかったから忘れてた




昴『オレ以外の家族はみんなアメリカにいるんだ。オレは叔父さんの家に居候中』

白石「そうやったんかー…あ、今日なんか朝礼あるらしいで?体育館行こか?」

昴『げ、まじかよ。めんどくせー』




まぁ、朝礼なんて寝てればいいか
いや、ここの朝礼は普通そうじゃないから寝れないかもしれない
そう思いつつ、白石とともに教室を出ようと一歩踏み出した
その時だった

ドンッという音ともに体に衝撃が加わった





昴『っ…!』

白石「昴大丈夫か!?」

「あ、すまん!オレ、今ちょっと急いでたんや!」




どうやら誰かとぶつかってしまったらしく、誰だよと思い顔を上げた
すると、そこには髪を脱色した少年がいた

心配そうにオレを覗きこんでいる
ん?ちょっと待て。こいつどっかで見たような…



昴『あ』

「?」



思いだした。
昨日もうスピードで走り去って行った奴だ!




「…もしかして、どっか怪我したん!?」

昴『は?』

「うわあ!ど、どこや!どこが痛いん?見せてみい!」

昴『は?ちょ、え?』

白石「ちょ、たんま。落ち着けや!」

「でも、怪我したんならはよ見せな!」

昴『いや、違う違う。オレどこも痛くないから!大丈夫だから!本当に落ち着け!』




なんなんだこいつは!
いきなりぶつかってきて慌てだして…!




「そ、そうなん?ならよかったわー」

白石「自分。慌てすぎや。」

昴『まったくだな。えーと…どちらさん?』

「あ、オレは浪速のスピードスター忍足謙也や!よろしゅう!」

白石「白石蔵ノ介や。自分、昨日ももうスピードで廊下走っとたやろ?危ないでー」

昴『それ、オレも思った。あ、オレは三村昴」

謙也「堪忍な;;ちょー先生に呼ばれとって…って今も呼ばれとるんやった!ほ、ほな急ぐから行くわ!ほんまにぶつかってしもうて悪かったなぁ!」



一度手を合わせて謝る
すると、次の瞬間にはもう走り出していた

さっきの白石の言葉はすっかり忘れているのかものすごいスピードだ

あいつ、絶対陸上部だろ
だって、浪速のスピードスターって言ったぞ

それに、陸上部じゃなきゃあそこまで早い奴いねーって




白石「なんや落ち着きのない子やなぁー」

昴『だなーってオレ等も朝礼Σ』



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