何が起きたのか分からなかった。
ただ、兄が手を伸ばして飛び出すのを見ていることしかできなくて、


気がついたときには目の前で大好きな兄と妹が血を流して倒れていた。

オレは力が抜けて、その場に座り込んだ。




仁王「昴!しっかりしんしゃい!」



仁王が、オレの肩を掴んだ。
でも、口を開けない。
何も、考えられない。



なんだ?何が起きたんだ?
オレが今、見ている光景は、
























現実なのか―?




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