白石「おはようさん」




白石達に会ったらまず、何を言おう

昨日の夜からずっと考えていた



呆れられただろうか?

嫌われただろうか?

声をかけても答えてくれないかもしれない。




考えれば考えるほど怖かった。

でも、そんな不安はまったく必要のないものだった。




昴『お、おはよ…』

白石「昨日、部活サボったやろー。お見通しやで!!」

昴『怒って、ねーの…?』




恐る恐る聞いてみた

すると、白石はきょとんとした顔でオレを見る

が、すぐにぷっと吹き出した




白石「怒る?俺がか?そんなこと気にしてたんか。怒らへん怒らへん!」

昴『白石…』

白石「俺は、いつでも昴の味方やで。頼りたい時だけ頼ってくれればええ。いつでも支えたる。な?」




白石の言葉に、つい泣きそうになった。

ああ、オレは馬鹿だったんだ。

白石はいっぱい考えて考えて、オレを支えようと思ってくれたんだ

それが嬉しくて仕方がなかった。



ありがとう、と小さく呟いた

ちょうどそのときだった




謙也「昴…!」

昴『謙也!』




謙也が、オレの元にかけよってきた

その瞬間、オレはすぐに謝ろうと思って口を開いた




『「ごめん!」』




オレと、謙也の言葉が重なった。

予想していなかったオレは、驚いて変な声を上げてしまう

しかし、それまでも謙也とかぶり、ついには白石が笑いだした。




…え、何これ



謙也「し、白石笑いすぎや!!」

白石「いや、だって…これは誰でも笑うやろ!!」




オレは1人そこい立ちつくし未だに笑っている白石と、それをあーだこーだ言う謙也を、ただ視界にとらえていた―。

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