昴はいつも1人で何かを抱えこんでた

白石は何もできない自分を悔やんでた

ユウジはそんな2人に困惑してた

そして、俺は、



謙也「(ただ、実感がわかなかった)」



目の前では神奈川から帰って来た昴と白石がいつも通り接しとる

ユウジもいつも通り小春といちゃいちゃしとった



まるで、タカ兄から聞いたことを忘れようとしているかのように―。



謙也「(…自分等は、それでええんか)」



納得がいかなかった

でも、そう思っとるのは俺だけなんやろか?

イライラする。



何も聞かない白石

何も言わないユウジ

何も頼らない昴



何もしない、俺



そして、



謙也「(いつも通り笑っていられる自分等を見てられへん…。)」


- 43 -


|
[Back]






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -