隆昭『謙也ー!久しぶりやなぁ!』

謙也「タカ兄!?どーしたん!?」

昴『すまん…どうしても行くって聞かなくて…』





祭りが行われる神社の入り口付近

そこには中学生らしき少年数人と高校生らしき男が1人立ち話をしていた

もちろん、中学生ってのはオレ達テニス部で、高校生はタカ兄のことだ





隆昭『いつぶりやっけ?去年はオレ受験で忙しくてまったく会われへんかったからなぁ』

謙也「あーせやせや。まったくテニススクール寄ってくれへんくてみんな寂しがってたんやで!」




どうやらこの2人は同じテニススクールに通っていたらしい

謙也はいつも通りの笑顔で楽しそうにタカ兄としゃべっている

しかし、謙也以外は初対面なわけで、




白石「あれが三村隆昭?テンション高いなぁ。試合中とは大違いやん」

石田「謙也とはいいコンビやな」

小春「あらーんかっこいいじゃない!ロックオーンvv」

一氏「浮気か!死なすど!」





何かと興味があるらしかった

それはタカ兄の豪快な性格もあるだろうが、きっと有名な選手だったからだろう




タカ兄は全国レベルの選手でこっちでは誰でも知っているテニスプレイヤーだった

そんなタカ兄を尊敬して目指している中学生はたくさんいるだろう

もちろん、オレもそのうちの1人だった

ただ、試合中のタカ兄しか知らない人達は初めて会ったとき必ず困惑する

それは白石達も変わらなかった




白石「なんか、イメージしとったのと違うわ」

昴『そりゃそーだろうよ。誰が試合中あんなに冷静で頭のキレる選手がこんなに豪快だと思うんだよ』



試合中のタカ兄は誰もが驚くほど冷静で頭がキレる

それがプライベートとなればこれだ

正直言ってギャップがありすぎた




謙也「まあタカ兄は元々こんなんやから、白石達もすぐ仲良うなれるで!」

隆昭『よろしゅー!!』


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