担任「そんじゃ、事故にあわんように気ぃつけや!解散!」



担任の掛け声でクラスメイト達がすっと立ち上がる

いつものように女子は何人かで集まりおしゃべりを始める

それに対して男子はほとんどがものすごい勢いで教室を飛び出していた

みんな気持ちが高ぶってるんやろな

なんて言ったって、明日から夏休みや

もちろん、それは俺も例外ではなかった



謙也「銀!はよ部活行こや!」

銀「せやな」



俺は銀の背中を押しながら鞄を掴み教室を出る

と、そこには丁度通りかかったらしいユウジが居った

今から小春を探しに行くんやて




謙也「ほんまに好きやなー」



なんて言って笑ったらユウジは当たり前やん!と嬉しそうに笑って去っていった

しばらくした後に「小春ー!」というユウジの声が聞こえたから無事に見つかったんやろな




謙也「銀」

銀「なんや?」

謙也「なんかええな、こういうの」

銀「?」



なんのことやらというように首を傾げた銀をほっとき俺はテニスコートに向かって走り出した

それに慌てる銀があまりにも可笑しくて腹を抱えて笑った




白石「自分、なんで笑っとんねん」

昴『うわ、謙也が笑ってる』

謙也「笑ったらあかんのか!」



ははっ冗談だって!




そう言って笑う昴を見て改めて思う

俺等、青春してんなぁ…



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