白石「昴、どうしたんやろ…」

謙也「オレ、今まで思っててんけど、」




昴が教室を出て行くのを黙って見送った俺は弁当を持って3組に移動していた

謙也が一度何かを言いかけ黙ったので「何?」と聞く

すると、謙也は少しだけ淋しそうに笑った




謙也「いや、たまに何考えてるか分からへんなと思って」

白石「せやなぁ…」



謙也に頷きながら3組に入ると、何故かユウジがおって、泣きつかれた

話を聞くと小春においていかれたらしい




石田「む、昴はんはどうしはったん?」

謙也「なんか1人になりたいみたいや」

一氏「…またなん?」

白石「また?」



ユウジの言葉に俺達は首を傾げた

どういう意味やろか




一氏「昴、たまに寂しそうな時あるやん。その時は決まって1人でおる」




知らなかった

昴が寂しそう?

そんなん、俺の前で見せたことあったやろか?





謙也「そういえば、花見の話した時も寂しそうやったわ」

一氏「せやろ?何かを隠してるっちゅーか、とにかく何かを抱え込んどると思うねん」

白石「そんな昴、俺見たことないで?」

石田「わいもや」

謙也「ほんまに?俺は何度かあるで。そういえば、花見の時以外は必ずユウジがおった気するねんけど」

一氏「そこや!」



突然大きな声を上げたユウジに一瞬ビクッと反応してしまった

そんな中、銀が「どうしはった?」と冷静に返した

謙也は頭に?を浮かべている




一氏「昴って、たまに俺のこと見てめっちゃ寂しそうに笑うねん。花見の時、俺迷子になったやろ?」




ああ、そういえばそんなことあったなぁ

あの時はほんま大変やったわ




一氏「その時にな、俺を見つけた昴、何か考えてるのかずっと立ちつくしててん。そんでな、昴、めっちゃ泣きそうな顔しとって…」

謙也「ユウジと関係があるんかな?」




謙也のもっともな意見にユウジは首をふった

どうやら心当たりはないらしい


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