昴『めんどくさい…』

白石「昴ーいつまでそうやってんねん!授業遅れてまうで!」

昴『白石…オレ、腹痛い』

白石「もっともらしい嘘つけや。全然痛そうな顔してへん」




現在、4時間目の授業が始まる5分前
オレは玄関に座り込んでいた
何故、そんなことをしているかというと―




白石「持久走なんてすぐ終わるやん!早く行かな俺まで怒られるんやけど!?」




そう、持久走
4時間目は体育の時間なのだ

それにしても、よりにもよって昼飯前に持久走なんて拷問か…!
別に持久走は苦手ではない
むしろ得意な方だ

でも、やっぱりめんどくさいもんはめんどくさい!




白石「いいかげんにしいや!」

昴『ゔっ…Σ』




いつまでも玄関を動かずにいるオレ
そんなオレにしびれをきらしたのか白石の腕が頭に直撃した
こら、そんなに人を簡単に殴っちゃいけません




昴『仕方ない…行くか(見学すればいいじゃん!オレ頭いい!)』

白石「見学するとか言い出したらもう一発やから」

昴『……』




白石蔵ノ介、恐るべし…!




* * *






謙也「お、居った居った。自分等遅かったなぁ」

白石「昴がだだこねてたんや」




グランドに行くとそこでは謙也と銀がいた
どうやらうちのクラスの体育は3組と合同らしい




石田「そんなに嫌やったんか?」

昴『嫌に決まってるんだろ!めんどくせーじゃんΣなんで走るの!走るくらいなら球技したいんだよ!スポーツやらせろぉー!!』

白石「最近キャラおかしなってるで自分」




ああ、気にすんな
オレはもともとこんなんだ
1人で暴走なんてしょっちゅうだぜ




先生「おーし、全員集合!始めるでー!」

昴『先生!腹痛いんで保健室行ってきます!』

先生「もっともらしい嘘をつけや」

石田「昴はんは嘘がヘタクソやな」




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