―バシンッ






突然、後ろから頭を何かで叩かれた

今までぼーっとした様子で2人を見ていたオレは驚いて振り返る

すると、そこには少し不機嫌そうなユウジだ立っていた





一氏「こんのアホ共…!何笑っとんねん」

白石「せやかて謙也と昴がなぁ…!」

謙也「それはもうええやろ!?」






―バシッバシンッ






今度は謙也と白石をユウジが殴った

2人も驚いてきょとんとするもんだからオレは吹き出した

そしたらまた叩かれた。

手に持っているのは大きいハリセンで、どっから持ってきたのかと思ったがとりあえず黙っておこう



一氏「腹立つわぁ。なんやねんコレ。人が散々悩んだっちゅーのに来てみたら白石は笑っとるし、謙也はいつも通りアホやし、昴はぽかーんやで!?」

謙也「ちょ、いつも通りって失礼やろ!!」

昴『いや、あってる』

白石「あっとるなぁ」

謙也「うぉいΣΣ」





ああ、なんだ。

みんな、いつも通りだ。

いつも通り、笑えてるじゃないか―。




昴『…ユウジ、いっぱい悩ませてごめんな?オレ、もうやめたから』

一氏「は?」

昴『全部、話すわ。その方が、オレもスッキリするし』

一氏「…アホ。気付くの遅いわボケ」





悪態をついたユウジは、笑っていた―。









24.いつもの日常
(小春と銀にも話すつもりだから、部活終わったら部室で待ってろよ!!)
(小春を待たせる気なんか!?死なすど!)


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