昴『っ…!』



目が覚めると、白い天井が目に入った

だるい体を無理矢理起こすとベッドには気持ちよさそうに寝ている仁王がいて泊まりに来ていたのだと思い出す



昴『最悪…今の、夢、だよな?』




あんな思いは二度としたくない

いつも傍にいたのに、今はもういない

たったそれだけのことがこんなに苦しいなんてあの時は思いもしなかった―。




仁王「昴、」

昴『に、おう…。』




いつの間に起きたのか、気が付けば寝ていたはずの仁王がオレを視界にとらえていた。

少し驚きつつも、『何?』と返す

仁王の目は、見ることができない。








仁王「あまり、自分を責めるんじゃなかよ…。」




とても小さく呟かれた言葉は聞き入れられることなく、心の奥底に消えていった―。








20.過去の悪夢
(仁王、腹減った)
(仕方ないのぅ…コンビニでも行くか?)



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