テスト期間もやっと終わり溜まりに溜まったストレスをテニスで解消した

ずいぶんとスッキリした気分の今日なら白石に勝てるのではとまで思えてくる

まあ、現実はそんなに甘くないわけで、




昴『あーまた負けた!!もうちょっとだったのに…!』

白石「残念やったなー!あ、忘れてへんやろな?」

昴『はいはい、喜んで奢らせていただきます』



負けた方はアイスを奢ることになっていたため頭の中で財布の財政を思い出す

と言っても、元々あまり無駄遣いはしない方なので白石1人にアイスを奢ることぐらい余裕だ




部長「今日は終わりにしよかー」

「「はーい!」」



部長の一言で1年生はすぐに片付けに入った

中には手伝おうとしてくれる先輩もいたがすかさず1年生が代わってしまう

なんというか、慣れって怖いな

はじめは戸惑っていたオレも今ではすっかり四天宝寺の仲間入りを果たしていた

先輩は優しいし、友達もたくさんできた

何より、白石や謙也、ユウジといったテニス部と過ごすのが楽しくて仕方がない



白石「昴ーはよ帰ろうや」

昴『おー。今行く!』




白石とコンビニに寄ったオレは、このまま時が止まってしまえばいいとさえ思った

それだけ、充実した毎日を送っていた

そんな中、時々罪悪感を感じるのはきっと気のせいではない

オレばかりがこんなに充実した毎日を送っていいのだろうか?

何度も何度も考えて、結局答えはでないまま、時は過ぎていく

何度願おうと、時は止まらなかった―。







13.テストとテニス
(昴何にしたん?)
(もちバニラ)


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