昴『おーすっげぇ』

石田「満開やなぁ」




オレ達の目の前に広がる満開の桜

花見のスポットだからかここの桜は一際キレイに咲いている

それと同時に考えてることは皆同じなのだろう

天気がいいのもあり数えきれない程の人で溢れかえっていた




謙也「さすがに混んでるなぁ」

白石「しゃーないやろ」

ユウジ「どーするん?出店回るか?」

昴『オレたこ焼き食いたい!』




今さらだけどオレ大阪来てまだたこ焼き食ってねーや!

丁度いいんじゃね?




小春「せやなーもう11時半やし」

白石「お昼時やな!」




ユウジが遅れたせいもありお昼時なため小腹が空いてきた

ということで、とりあえず出店を回ることになりオレ達は雑談をしながら歩きだした




白石「そういえば、昴の家族ってアメリカにおんねやろ?」

ユウジ「へーそうなん?」

昴『おう、妹が怪我しちまって手術しなきゃでよ。』

石田「それは大変やったなぁ」

小春「昴はなんでついて行かなかったんや?」

昴『ついて行かなかったんじゃなくて、おいてかれたんだ!

謙也「は?」




いや、謙也君よ

は?とか言ってるけど本当のことなんだよ




昴『オレ、英語さっぱり』

白石「それで置いてかれたんか!?」

昴『はっはっはー』

小春「笑い事とちゃうで?」

謙也「英語のテストどないすんねん!」

昴『義務教育だから大丈夫…多分』

石田「不安や」




ちょ、銀に心配されたΣ

つかぶっちゃけオレ英語以外もサッパリだしな!




昴『つーか、白石達はどーなんだよ。勉強できんのかよ』

白石「そりゃー俺はできるで」

謙也「完璧やからな」

昴『え、勉強まで完璧目指すのかよ。てか、謙也はあれだろ』

石田「あれ?」

小春「なんとなく想像つくわー」

昴『オレの仲間だと信じたい』

謙也「Σ失礼やな!英語と数学は得意や!」

白石「他は?」

謙也「……」




仲間じゃねーかと全員思ったのは言うまでもない

…ん?ところでなんかさっきから一言も喋ってない奴がいないか?




昴『なんかユウジ静かじゃね?』

小春「そういや、そうやな」




ふと、後ろを振り替えってみる

その瞬間、オレは人数を数えた

…ちょっと待て

白石、謙也、銀、小春…オレも合わせて5人しかいないぞ!?



昴『…ユウジいなくね?』

全員「……」



その場に立ち尽くしたオレ達に、散った花弁が舞い落ちた








07.花見前の知らせ
(ユウジの奴、遅刻の次は迷子か!?)
(勘弁してほしいわ…!)


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