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2014 / 05 / 29 言い訳さがし


部屋を片付けた。心のどこかで不安が生まれるとそれが部屋に出る。私はわかりやすい性格のようだ。表情にも気持ちが出やすい。まああまりにもオーバーリアクションな為か深い真意までは掴まれないけれどある程度の期間を過ごした人であれば私の心理を軽く拾えるだろう。
岐路に立たされてから結構経ったしいくつかの問題を放棄し続けてきた。こうやって格好よく言い切ってるところから察して私は相当歪んでるんだと思う。そう思いたくなくても振り返るとそんなことばかりだった。見栄を張る人を見下しながら一番私が見栄を張りたがっていたし誰よりも強い自分でいようとしていたのかもしれない。だからこそ楽観的であろうとか前向きで希望に満ち溢れた人間でいたいと思いたかった。失望したところでどうにもならないことはいろんな場面で感じてきた。他人を見てもそうだし自分の数少ない経験上、そうであるとしか思えなかった。

人として生きてこうやって偉そうな口ぶりでいろんなことを語りだして自分を奮い立たそうとしている。その反面、壊れていく生活に安堵している。生きることが疲れたと思う。希望を探し続ける覚悟が私にはない。諦めが増えるほど受け入れられる事実が増えた。成長してるように見えて確実に退化している気がする。

退化していると感じるからこそ、意味もない疑問を振り回して人間であることを自覚しようと足掻く。足掻いて溜息をつく。自分を正当化したくて堪らない。誰かに押し潰される前に自分で自分を押しつぶして荒波に飲まれよう。人の波に埋もれて自分をなくそう。私を特別だと言ってくれる誰かが怖かった。逆に私という人間に興味を持たず、ただ言葉や知識に対して素早く反応してくれる人を望んだ。彼らは私に期待しないからだ。知識だけを欲して考えだけを吸収する。私でない誰かでもいいというのが分かる瞬間に興奮した。書きながら気づく。私は失望されたくなかった。誰よりも自分を愛したい。他人から愛された瞬間に気づく期待を背負う勇気がないだけでただただそれを隠すために言い訳をした。言い訳で覆い隠してしまいたかった。




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