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2015 / 06 / 10 赤い色の赤い色の青い色のわからない


ガラス張りの部屋に暮らす夢を見る。誰もいない世界でガラス張りの部屋に住む夢を見る。誰もいないけれどすけすけの家の中で私はどんなことを想像するのだろう。風が吹いたらどんなことを思うのだろう。小さな物音に怯えることなくたくさんの言葉に溺れてもそれをいつでも幸せと捉えることができるだろうか。
降り出した雨に霞むガラスの向こう側の外の世界に希望を描けるだろうか。触れられる透明な壁の中でため息を付くのかな。ねえ忘れ物は醒めた夢の向こうにあるのかな。ガラス張りの霞む世界に落とした思い出と比べたくなるような現実をやっぱり捨てきれないな。時々息が出来なくなるのに苦しくなるのに結局夢の中に現実の中にどちらにも居たいと思ってしまうの。目で見える色が全部信じられなくなって言葉で共有される事実に目を閉じて沈んでみる。何もわからない。でも耳に吸い込まれる沢山の音に声に冒される。



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