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2015 / 04 / 13 それはとても滑稽な


春が呼ばれては振り向き知らんふりして眠る。冬がその隙に寒さを散らしていく。沢山の失敗の中で見つけたのは何とも言えない選択肢の数々。成功の数あれば失敗の数有り表裏一体の物事に一喜一憂する。私も随分年を取った。まだ5分の1、いや4分の1程度しか生きていないけれどその中で少ないながらも息が苦しくなることはあったし、よくわからない答えを見つけ出しては嫌になるぐらいに並べてため息をついたりもした。誰かの言葉に泣き、誰かの言葉に反感を覚え、誰かの為に何かをしたいと強く願ったりもした。
結局、いつも後悔していた。後悔なんて格好悪い自分の決めたことを恥じるなと言い聞かせながらも心の隅ではいつも別の選択肢の中にいる成功した自分を思い浮かべてしまう。狡く自分を守りたい人間なんだと思う。それが人間らしさとも言えるのかもしれないけれど格好悪い気がして隠そうとしてしまう。良い人間というのが何かわからないけれど、そのよくわからないものに成りたいと思ってしまうのはなぜなのだろう。




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