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2014 / 10 / 05 上手く自分を着色して


自分を悪者にしたくないと言いつつ、自分を悪者扱いすることで逃れようとする節がある。いろんな世界に自分を結びつけて正当化する。誰かが傷ついても思った以上に平気でいられる。傷つくことで何かから逃げられるならそれでいいと思った。かすり傷程度で逃げ出せるなら安いものだと思った。ごく普通の世界で私はくだらないこと全てを嘆いていた。他人に絶望するよりも自分に絶望して生きる方が楽だと思った。他人に気持ちを傾けたところでどうにもならないことだらけだった。お金は人を結びつけも壊しもした。
夢を語るのも希望を語るのも私には簡単だった。きっとそれだけで幸福だと思わなければいけないのかもしれない。全てを同じ土俵に立て考えることが正しいかどうかはわからない。でもここで私がどれかを優位に置き物事を考え始めるとすべてのバランスが崩れてしまう気がした。全てを同じように並べて比べる。私には自分を固定する力があまりないのかもしれない。つい、いくつかのものを並べ測りにかけてしまう。そうしなければ自分の価値や行動の意味を見い出せない。気づいたら自分を可愛がろうとする。昔のようにもう少し自分を律しなければいけない気がして自分を失いそうになる。今は何もしたくない。全てを遮断して殻に篭りたい。夏の終わりに殻だけ木に残して死ぬ蝉みたいに。



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