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2014 / 07 / 10 些細なこと


部屋と外の気温の差が激しくなる。息詰まる程の熱気にたじろくことが多くなる。夏がいそいそとやってきた。私は夏を捕まえる用意をしていなかったからあくせくしている。

「元気にしてた?会いたいよ」
「私も会いたい、でも…」
「ごめんな、急だもんな」

気持ちが膨らんで破裂しそうになりながら揺れている。きっとちょっとした変化が破裂させてしまう。いつかみたドラマのワンシーンを思い浮かべながら現実にモヤをかけようとしてたよ。たくさんの思い出をかき分けてあの頃を見えるところまで出していたよ。彼はいつも照れくさそうにしてたな。香水の匂い、癖になってた。

はじめて、男の人に触れたよ。お互いで触れようと思って触れてた。あの青春がかえってきたらなんて彼と離れてから何回も思ったよ。でももうないと思ってた。思い出したら今あるもの全部捨てて会いたいと思ったよ。



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