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2014 / 06 / 03 頭でっかち



時はゆるやかに過ぎて残酷な仕打ちを不意打ちにする。マナーモードにした携帯電話が私の枕の下で呼吸をしている。阿呆みたいだと思う。堕落していく自分が怖くなると同時に自分から人を遠ざけたくなる。締め切った部屋で扇風機がただただ空気を回している。耳にじわじわと音を運んでくる。

優しさを怖がるのは自分の愚かさを知っているから。それを打破する気がなくただ打ちひしがれて助けようと手を伸ばしてくる誰かが鬱陶しく思えるから。我が儘なのは十分承知だけれど今は何をしてもきっと否定的にしか物事を捉えられない気がする。環境のせいにしたくないけれど数年間、いやもう十年経つのか・・・染み付いた感覚をぬぐい去れない。思考を打ち崩せる自信がない私は環境に頼ろうとする。けれどそんな計画を立てて数年が経ってしまった。行動力に欠けている。いくつもの計画が計画倒れになってしまっている。この数年間の中で失う準備もしてきた。心の準備はほとんど完了している。あとは体を移動させるだけなんだ。失わない方法を考えていたら多分死ぬまで動けない。まずは全て白紙にしたい。沢山のものが途切れても大丈夫だ。切れたものは繋ぎ治せる。切れていないものはこれ以上どうにもできないのだから。




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