時はそこで

えへへと君は笑った
僕もつられて少し笑った
時間は穏やかに過ぎていく
多分この一瞬が僕の中に思い出として留まる

共有した温もりも記憶の中で感覚として残る
なにもかもがきっとそのままにして置けない
時間が止まらない限り動かなければならない
だから写真に残したくなるのかな
写真の中の時間は止まったままだからそのままでいい

僕は君と写真を取りたくない
君との時間を写真で止めたくないからだ
君がいなくなった時
きっと止まった写真の中の二人に嫉妬する





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -