終わらせたい物語はいつも未完のままで

開けない日記帳を燃やそうとしたの
思い出を鮮やかにしないように
日記帳は捨てたかったの
頭の中だけの記憶を薄くできるように
文字を放棄したくて声を殺して泣いていた

物語はいつも中途半端だった
終わりにしたくないのに勝手に
書きかけのまま終わってしまうの
紙がくしゃくしゃになって字がにじむ
今も未完の物語が私の中で生き続けてる
だから日記帳を捨てたくて捨てられない




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