そんかんじに


車は飛べなくてもいいのよ
何かに乗せられるつもりはないの
得意げに言う彼女を横目に
言葉を飲み込んだ
からから揺れる空き缶を
蹴っ飛ばして彼女の手を握る

遠くまで行けそうな気がした
彼女はどれぐらい早く飛べるか
なんかを考えるより
人自体を変えた方がいいのよ
と笑って
貴方となら飛べるわと呟くから
何度も頷いた






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