エラ呼吸

言葉を失う瞬間と息を止める数秒間。似て非なるものどんなもの。この頃、気持ちの波が激しい。春が近いから調整期間なのかな。冬眠できればこんなことにならないだろうに。急な暖かさに戸惑いながら急な気温の低下に震えながら部屋でため息をついた。

誰と居ても何を話しても空っぽなの気がするのは一番話したいことがまとまってないからなのか、それとも何かを見ないふりしてるからなのかよくわからないけど最近何を考えててもしっくりこない。書けば書くほど沈んでいくというか霞むというか昔よく抱いていた苛立ちを覚える。解消できない苛立ちを吐き出しても根本が何かを理解してそこから潰していかないとどうしようもないんだろうな。そういうことを浮かべつつ、根本を放って私は現実逃避してしまう。実現できそうな夢を並べないのは何も叶える気がないからかもしれない。ただ逃げ出したくてそれをストレートに言いたくないから無理難題を置いて自分を保とうとしてる。大丈夫だって。意味のわからない慰めで生きやすくなろうとしてる。海底から太陽を見ることのない深海魚のように目を退化させて見えない目を思い出せるように光を灯してゆっくり生きる。私も彼らと同じ世界でエラ呼吸して生きたい。




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