ポケットぬくもり液状チョコ

優しくなれないのではなくて優しくなりたくなかったのかもしれない。両極端だった。真ん中にいることを望みながらやっぱり白黒つけたがっていたんだ。もどかしさで頭を抱えていた。馬鹿らしいと何度も思った。嘘が塗られて鮮やかになるほどに虚しさだけがしっかり積み重なっていった。
昨日久しぶりに会った、男友達が相変わらずだったから全てが許される気がしたんだ。今までの私が嘘じゃないんだなって凄く嬉しくなった。思わずにやけてしまった。いつも誰かに自分の根本にあるものを預けようとしてた。だから変化していく時間が怖かったんだ。何も変わってないって言い聞かせながら変化を探そうとしてるのは私だったんだよ。
愛とか恋とか遠い過去のようだし、あまりいい結果に終わらなくても私の中では小さな武勇伝と化していた。話すたびに綺麗に磨かれていく物語を大事に大事にしてた。それを綺麗に持っていようとする内にいろんなものを突き放していったんだろうな。前に進もうっていう言葉が私を許してたんだな。許したくないと何度も嘆きながら私はやっぱりここにいるんだよ。諦めるって言葉を使わないことで諦めてない振りしてた。死にたいとは思わないけど強く生きたいって気持ちもないのが現実。光なんて探せばいくらだって見つけられると知ってる。絶望するには早すぎることだって痛いぐらいわかってる。わかりたくないけど笑って生きていたいし楽しみに気づける人間でありたい。いつも誰かが私の笑ってる顔が好きだと言ってくれるから私は私を好きでいるために笑っていたいと思う。こうやって文字を並べながら満たそうとする。読み返しては自分を罵りたくなって、それでも書きたいのはちゃんと心の隅に生きたいって気持ちが残ってるからなんだろうね。強く死への気持ちが向かないのも期待が薄くなったからかもしれない。出来るなら感覚がなくなるまで死なないで何かを探していたいな。




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