とぎれとぎれで覚えていないところが多いけれど印象が強く残っているところだけ書き残しておこうと思う。私は夕暮れ人がまばらに歩く街を歩いていた。何か理由があったのだが覚えていないけれど二人の外国人の女に私は追われていた。日が暮れ、街が暗くなり始める時も私はやっぱり彼女らに追われていた。近くにあったものを投げたり食べ物を口に含んで吐き出したりしてまこうとしたけれどなかなかふりまくことができない。少ししてやっと少しだけまいて広場のようなところにでた。そこには大きな蜘蛛の巣があった。私はその中を入っていく。巣を崩さずにゆっくりと。巣の端っこにこがね蜘蛛がいた。体は巣に対してとても小さかった。巣と蜘蛛に見とれていた。時間を忘れそうになっていると追っ手が目の前まで来ていた。巣の主が私の手元に来たとき、追っ手が巣を壊し、蜘蛛が怖気付いたのと同時に脱皮をした。抜け殻の中からこんぺいとうのような子グモも黒い変な虫が出てきた。親蜘蛛は最初見た時よりも2回りぐらい大きくなっていた。
崩された蜘蛛の巣に絡まりながら私は大きくなった蜘蛛とその子供たちを見ていた。写真に取ろうとしていた。子グモたちはこの世のものとは思えないぐらい美しかったからだ。
でもそれも追っ手によって完全に崩された。巣は崩れた。私の手には巣の主の乗った感覚が少しあるだけになった。
涙が止まらなかった。偶然通りかかった高校時代の部活のコーチに話しかけられて泣きながら「蜘蛛の子供たちが星みたいに綺麗でどうしても写真に撮りたかった」と嘆いていた。目覚めたあともその余韻で涙が出てきた。
もう一つ、違う夢も見た。私は祖母の家にいてご飯を食べていた。すき焼きだったと思う。どれぐらいか祖母と話していたら私の声について祖母に指摘された。私の中にいろんな考えが溢れてきて気づいたら泣き叫んでた。お皿に入ってたもの手で掴み取って髪の毛に絡めたりしてどうしたらいいかわからなくなっていた。でもどこかでどうするべきかわかっていたような気もする。祖母は私を見て笑っていた。私の嗚咽を聞いて吹き出していた。言葉に出来ない情けなさがそこにあった。

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