ずっと好きだった。幼い頃、初めて会った瞬間から。あいつが笑えば嬉しくて、あいつが泣けば悲しくて。いつも一緒にいたくて、だから一緒にいた。二人でボールを蹴り合う、ただそれだけのことが幸せで仕方なかった。そんな恋だった。いつからだろう。恋は終わった。穏やかなものは消え失せて、暗くて重いものに支配されていく。執着だけは変わることなく胸の中に在り続けて、寧ろその存在は日毎大きくなるばかり。あいつの全てを知りたい。手にいれたい。笑顔も泣き顔も苦しそうな顔も俺だけのものだ。俺だけが知っている。俺だけがあいつの全てを引き出せる。笑えばいい。泣けばいい。怒ればいい。苦しめばいい。それは全部俺が引き出したもので、俺にだけ見せていればいい。俺はあいつの全てが知りたい。だから、此処まで堕ちた。幼馴染みとして傍に居たんじゃ見られない顔。苦しんで、痛くて堪らないって、俺を求める顔。今の俺を──敵として眼前に立つ俺を見る、絶望の顔。それが欲しかったんだよ。全てはお前の為だけに。

「円堂、」
「かぜま、る」
「サッカー、やろうぜ?」

ああ、その表情、最高だ。



君の首を絞めてみたい
(或いはこれを愛と呼ぶのか)











ダペ丸さん大好きです。鬼畜ぶりが。風丸さんがダペ丸さんになった訳を妄想してみたらこうなりました。七詩得以外の何物でもありませんね。

title by 亡霊



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