※2期



込み上げる眠気に耐えきれず欠伸を溢した。昨日は少し自主練しすぎたかもしれない。けれど、今は強くならなければ。もっと、今よりも、ずっと。エイリア学園を倒す為に。そして何より、あの人に追いついて、認めてほしい。あの笑顔を向けてほしい。名前を呼んでほしい。今はまだまだ遠いけれど、いつか絶対に。…あ、また欠伸が。

「ふぁ…、」
「寝不足か、立向居?」
「えっえええ円堂さんっぐ!」

後ろから突然かけられた声に、驚いて舌を噛んでしまった。痛みのあまり口元を押さえる俺。格好悪い。円堂さんも堪えきれず笑い声を漏らしている。なんて失態だ。肩を落とす俺に悪い、と笑い混じりに謝る円堂さんは今日も可愛い。俺の好きな人で、憧れ。目標。道を照らしてくれる光みたいな人だ。とは言っても、俺以外にそう思っている人も沢山いる。悔しいことに、俺より円堂さんに近い人も。だから、そんな人たちより俺を見て貰うために。まずは強くなるんだ。

「立向居、最近自主練頑張ってるもんなあ。でも、程々にしとけよ?」
「え…円堂さん、知って…」
「当然だろ!立向居は他の誰より努力家で頑張り屋なんだって、俺はちゃんと知ってるんだから!」

な、と笑う円堂さんが、なんだかますます大好きになった。そんなある日の朝8時。


夢追い人は不眠症






シメの適当さが…!立向居くんを書くのはなんだか苦手なので練習。口調がね、なかなか掴めないのです。
2011/02/08 23:09




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