※鬼→円→豪
※円堂さんが酷い





「俺は円堂が好きだ」

俺の言葉を冷めた目で聞いていた円堂は形ばかりの笑みを浮かべて微笑む。

「俺も、鬼道が好きだよ」

その無機質な表情も、感情の籠らない声も、偽りに塗り固められた言葉も、全て手に入れたい。けれど円堂の体や声や言葉が俺のものになったところで、結局その全てが虚でしかないのだ。解っているさ。円堂が決して俺に心を向けないことなんて。

「鬼道はサッカー上手いし頭もすっげぇ良いし、頼りになる。鬼道が雷門にいてくれて本当に良かったよ。俺、鬼道のこと大好きだぜ?」

でも、それは愛じゃないんだろう。お前の愛は。明るい笑顔は。穏やかな声は。偽りのない言葉は。全てあいつの為にあるんだろう?それ以外の人間なんかあいつとサッカーをやる為の道具でしかない。その為に安っぽい愛を紡ぎ、空虚な笑顔を振り撒いて、生温い声で真実を歪めた言葉を吐き続ける。解っているさ、円堂はサッカーとあいつにしか心を砕かないことなんて。

「…嘘ばかりだな、お前は」
「そんな俺を好きになったくせに」

吐き捨てるように囁かれたのは、円堂の言葉の数少ない真実だった。



愛し合えないこともないのにね
(愛に見返りは求めない)






豪炎寺の名前すら出てきてない…だと…。ブレイクのつもりなんですこれでも。…これ三角関係って言って許されるのかなあ…。
2011/03/13 23:25




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