※時間軸は気にしない



「いいぞ、鬼道!」
「その調子だ豪炎寺!」
「風丸!また速くなったな!」

キャプテンは今日も全員に平等だ。誰かを贔屓するでも見放すでも無く一人一人に声をかけていく。そんな彼が好き。だけど、気に入らない。

「吹雪っ、今のシュート、凄かったぜ!流石は吹雪だな!」
「…うん、ありがとう」

皆と同じなんて嫌だ。特別でありたい。唯一でありたい。愛されたい。全て僕のものになればいい。とくべつだから。ゆいいつだから。あいしてるから。君さえいれば僕は何も要らないんだ。だから僕を求めてよ。他の人なんて視界に入れないで。僕だけを見て。好き。とは、まだ言わない。キャプテンが僕だけ求めてくれるまで、言わない。大丈夫、すぐにそうなる。キャプテンは僕しか見えなくなる。

「キャプテン」
「ん?どうした吹雪」
「僕、待ってるからね」
「吹雪…?」
「楽しみだなぁ」

君が僕を呼んで泣いてくれる瞬間。


all I need
is  
everything

(僕が求めるのは君の全て)






殺人計画の一つや二つや三つ練っていそうな吹雪くん。あ、ニュアンス訳なので正しくないと思います…。
2011/02/04 21:15




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