※ヒロ円←風
※ヒロトも風丸も性格悪い
※二人とも険悪で病んでる





彼は殺してやると言っていた。言葉ではない。俺に向けるそのギラついた視線が、殺してやると雄弁に語っているのだ。そんな目をしたところで円堂くんは俺を嫌いになんかならないし、ましてや俺を殺すなんて到底不可能なのに。風丸くんって面白い人だなあ。思わず笑うと、気に障ったのかきつく睨まれてしまった。

「なんで」
「…」
「なんで、お前なんだ…なんで俺はあいつの一番になれないんだ!なんでよりによってお前なんだよ!お前さえいなかったら俺が…っ!」

酷い八つ当たりだ。彼がどうとか俺がどうとかじゃない、円堂くんにとって俺が必要だった。それだけの話じゃないか。それをまるで俺のせいみたいに。でも、そうだなあ。あえて言うなら、

「君がそういうことを言う人だからだよ。君が狡くて弱くて依存してて醜いから、だから円堂くんは君を選ばなかったんだ」
「…は、お前が俺のことを言えるのかよ?俺よりずっと汚れてる癖に」

あああああああああ腹立つ殺してやりたい。なんて思ってないよ。風丸くんの言葉はあながち間違ってもいない。確かに俺は綺麗な人間なんかじゃない。寧ろ彼と同じくらい最低な人間だ。今の様に直接言われることにも慣れている。それを不当だと感じたことはないし、寧ろそんな俺だから円堂くんに惹かれたんだと思う。そんな俺だから、円堂くんは傍にいてくれるんだと思う。そう思えば俺は最低な自分すら愛せるんだ。

「お前は歪んでる」
「そうかもね」
「お前なんかすぐ見捨てられるさ。大好きな゙養父さん゙に捨てられたみたいに、円堂にも」
「───…」
「俺はお前を許さない…っ」
「…だからさぁ、」

そうやって自分の汚いところを隠そうともしないから円堂くんが離れてくって、どうして解らないのかな?



飼い慣らせも
しないのに






最初書きたかった話とブレた…!そのせいでタイトルと噛み合ってないですね。うぐぐ、悔しい。
2011/03/06 23:36




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