※原作の心優しい秋ちゃんはログアウトした模様です。



「その髪飾り、秋に似合ってるな」

そう言って太陽の様に笑う円堂くんは知らない。この髪飾り、ううん、髪飾りとも呼べない様な髪留めは、一之瀬くんからの初めてのプレゼント。所詮小さな子供のお小遣いで買えてしまう程度の、玩具と同然なそれ。貰ったものだから義務の様に付けていた。一之瀬くんが亡くなったと聞いてからは、外しにくくなってしまったから付け続けていた。その程度のものなの。長く使っているから今にも壊れてしまいそうで、でも考えるのは次はもっと可愛いのにしようとか、それくらいだった。でもね、円堂くん。貴方が似合ってると言ってくれるなら、私はこの先も一生これを付け続けていようと思う。大好きな貴方が言うのなら。

「ありがとう、円堂くん」

こんな私を知ったら、あなたは何て言うのかしら。


腐りかけの髪飾り






もう本当、秋ちゃんとガ…一之瀬ごめんねええええ!でも楽しかった。最後の「あなた」は円堂さんでも一之瀬でも。
2011/02/03 00:07




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