※パラレルのような違うような





「…マーク?」

ベッドの中で目が覚めると、既に隣の温もりはなかった。特に驚くでもなく、身を起こして辺りに散らばる下着や衣服を身に付けていく。マークはもう家を出ただろう。いよいよ体だけの関係になりつつあるなと考えながら、さして辛く思ってもいない自分に呆れた。マークと付き合いだして三年。最初は確かに想いあっていた筈なのに、いつからこうなってしまったのだろう。──否、もしかしたら最初から。自分たちが同性であるという根本から、既に違え始めていたのかもしれない。愛だと思っていたそれ自体がまやかしだったのか。それでも、きっとただの友人ではいられなかった。この感情が愛だろうが違おうが、マークと俺は離れられないでいただろう。今の関係に互いに空虚を感じていながら、後悔はしていない様に。

「男同士、か」

もしも。どちらかが女であったなら。俺たちは親しくすらなっていないだろう。マークと出会っていない自分を浮かべようとして失敗する。それに奇妙な安堵を覚えながら、いつものバンダナを手に取った。


精液で錆び
付いた愛情

(果ては知らないままでいい)






ただれてるマク円。これはパラレルに入るんだろーか…普通に同居してるけども…。
2011/02/27 23:00




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