※バイオレンス注意





「円堂、愛してる」
「さく、ま」
「愛してる。俺はお前を愛してるんだよ。なあ、怒ってないから、教えてくれ。今日はアイツと二人で何処に行って何をしてたんだ?」
「な、何も……ぁ、っぐ」
「嘘は良くないぞ」

俺の右足の下は丁度円堂の鳩尾の辺りだ。体重をかけられれば相当苦しいだろう。でも、俺だって好きでこうしてる訳じゃない。いや、円堂が好きだからこうしていると言うべきか。今日円堂があんな奴と二人で出掛けたりしなければ。そんな罪を犯さなければ。こんなことしたりしないのに。俺だって多くを望んでいるんじゃない。今この場で望むのはたったの七つだけ。それさえ叶えてくれるなら、俺は今すぐ円堂を抱き締めて撫でて口付けて愛を囁いてやりたい気持ちでいっぱいなんだ。

「円堂、たった七つだ」
「はっ…はぁっ、足、退けて…っ」
「俺だけだと誓え。罪に懺悔しろ」
「っな…に、言って…」
「蹴られても抵抗するな。…そうだな、泣いて許しを乞え。言い訳くらいなら聞いてやる。それから、いつもみたいに甘えてみろ」
「ゃ…ぁう、く…るし、」
「もしそれができないなら、」

今、ここで死んでみせてくれ。涙の膜が張った円堂の瞳に映る俺は笑顔だ。怖くないだろ。だって俺はお前の恋人なんだからな、円堂。俺の望み、叶えてくれるよな。なあ。なんでそんな目をしてるんだ。なんでそんな顔をしてるんだ。なあ。どうして。俺がお前から離れられない様にお前も俺から離れられないだろ?そうだろ?俺たちは愛し合っている。なのに、なんで、そんな。まるで怯えている様な目で、顔で、俺を見るんだ。やめて。やめて、やめろ。俺は。悪くない。だって、罪を犯したのは。…罪を、犯して、いたのは。

「       」


君が望んだ
七つの自由






元ネタはジ/ャ/ン/ヌの某曲。良い感じにヤンデレで素敵です。しかしバッドエンドの予感しかしない話だな…。
2011/02/22 23:40




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