短編 | ナノ

五徹目の▲▽と鉄道員たちと七徹目の整備士


ほぼ会話文

「ふ、ふふふふふふ……五徹目だともうなんか楽しく思えてきますねふふふ…」
「ああ!アッカーン!カズマサ逝ってもうた!キャメロン、カズマサ仮眠室連れて行け!」
「了解ダヨ。ソシテオレモソノママ戻ッテコナイヨ。」
「何言うとんじゃぼけえ!ちゃんと戻ってこいよ!約束やぞ!」
「クラウドさん煩いのさ…。頭に響くからやめてほしいのさ…。」

キャメロンが未だふふふふふと不気味に笑い続けているカズマサを背負い、ドアノブに手をかけたその瞬間、キャメロンがカズマサと共に吹っ飛んだ。

「グホアッ」
「ぐえっ」
「カズマサアアアアア!?!?!?!キャメロオオオオオン!!??!?!」
「うっせえんですよクラウドさん!!!てめーの口にヒヒダルマ突っ込むぞこらあ!ああん!?」
「名前か!?お前なんちゅうことしてくれとんねん!カズマサとキャメロン気絶しとるやないか!」
「おーおー気絶ってことは眠れてるってことじゃないっすかいいじゃないっすか睡眠とれてうらやましいわ!」

自分たちよりはるかに濃い隈を目の下に拵えた名前にクラウドはぐっと言葉に詰まる。名前は女とは思えないほどひどい顔をし、そのまま自分たちのボスたちが仮眠をとっている執務室のドアを乱暴に開け放った。

「おらおらおら!お偉いさん共とっとと起きてこの書類に判子くださいじゃないと作業が進まないんですよねえ誰かさんたちが壊したスーパーマルチを治すための作業があ!!!!」

ばん!!と大きな音を立てて書類を机に押し付けた名前に、びくりと大きく痙攣して白と黒のボスたちが目を覚ました。

「うう…、名前…?」
「煩いですね…」
「とっとと判子寄越せオノノクスのじしんで車内めちゃくちゃにした黒ボスとシビルドンの胃液で車内めちゃくちゃにしたくそ白ボスが…」
「なんか僕だけ扱い酷いよ!」
「うっせえ早く判子寄越せ」
「いつにもましてガラが悪いですよ名前…」
「いっいっかっらっはっんっこ!」
「おおーノリいいねええヒューーー」
「白ボスころしますよ」
「ごめん。ごめんなさい。だからスパナ直して」
「危ないですよ名前!直してくださいまし!」


これが大型連休中の日常である。




ダメだろこれ…ダメだろこれえ…
どんだけグダグダだよ…リハビリしなきゃまずいぞお…

2013/08/16

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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