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03

※我が道を行く同室者と親衛隊


ところで親衛隊って本当にいたんだね。俺知らんかった。まあみなさんお暇なことで。ぶっちゃけ俺としては何がどうだっていいんだけど。いただけないのはその内容ってことで。

「あ、やっぱあれが生徒会なのか」
「「「えっ」」」
「どーりで美形がそろってるわけだ。あれ?でも生徒会って暇なの?」
「「「えっ!?」」」

なんか呆気にとられた表情をしてっから、とりあえず謝ってみようかとも思ったけど、まあいいや。てか、なんか悪いことしてる気分になってきた。別に俺、何も悪いことはしてない。はず。今だって今日はどんな菓子作ろうかって考えてただけだし。
そういえばおーかみさんとその恋人さんの結婚式は無事終わりました。いえーい!両方とも男らしいけどなんていうか、片方女に見えてすごくきれいでした。まあ、一言もそんなこと言わなかったけどね。言わなかったらなんか「素敵なウエディングケーキ、ありがとな」と、頭をなでながら言われた。なんかちょっとくすぐったい気分になって、とりあえずお幸せに。って言ったらまあ、おーかみさんもその彼氏(彼女?)さんも滅茶苦茶キラキラした笑顔を返してくれました。

「え?って、だってほら、今度何か行事あるじゃん。いつもはそろそろアンケートか何かきてる時期じゃね?」
「あっ」
「うっ」
「それ、はっ」

なんだなんだ。かわいい顔した子たちが急にそわそわしだした。なんだか泣き出しそうなんだけど、え、なに。俺なにしたの。なにかしちゃった??

「とっとにかくっ!織原様と斎条様と、嘉納様と大窪様に近付かないでね!?」
「うん。それは別にいいけど。それ、誰?」

にっこり。多分俺の表情はそんな感じ。てかマジ、誰の名前?

「「「信じられないっ!!!」」」

信じられないのはこちらの方です。いきなり知らない人に近付くなって言われても知らなきゃ無理だと思うんだけど?うん、なんだか難しいね。

「織原様は会長様!」
「斎条様は副会長様!」
「嘉納様は書記様!」
「大窪様は会計様!」

「「「本気で言ってるの!?」」」

わぉ。見事にはもってらっしゃる。そう思った俺は、思わず拍手していた。顔しかめられたんだけど、なんで?仕方ない。此処は真面目に答えてあげよう。そう思って俺は言った。

「知らないけど、今から覚えて近付かないようにするから許して?」

それにオレ、今日はブラウニー作りたい気分なわけ。早く帰りたい、です!
途中からよくわかんなくなったけど生徒会メンバーは覚えました。そんでもってブラウニーを作って親衛隊の人たちにあげといた。俺優しい!
よくわからないけど今んとこ俺は平和に過ごしてます。

2011.09.11
補足*
漸く出てきた生徒会メンバーの名前(苗字)
会長→織原(おりはら)
副会長→斎条(さいじょう)
書記→嘉納(かのう)
会計→大窪(おおくぼ)


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