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休憩時間

2017/03/17
平行線の日常の一コマ(九条と御影)

休憩時間が被ることも稀になってしまった最近にしては珍しく、九条と御影の休憩時間が被った。意図したものではないかもしれないが、スタッフルームには九条と御影の二人がいる。
二人共脱力している中で食事を摂っている。
「あれ?」
九条は大抵コンビニ弁当を食べているが、今日は違っていた。
弁当は作らないと以前言っていたため、多分自作ではないだろう。弁当箱の中をチラリと見れば、彩りが綺麗なおかずが並んでいた。
「九条さん、彼女出来たんですか」
「……」
一瞬動きを止めた九条を見た御影は、不躾な質問だった事に思い至ったが、今更発言を取り消すことも出来ない。
「す、すみません…」
そう言う御影は自作の弁当を食べている。
料理はあまり得意ではないが、一人暮らしで毎回出来合いの物では家計が圧迫されるため、自然とそうなった。
「彼女はいないんだよなー」

九条の謎が増えた


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