高月姉弟
高月凛音 【アグレッシブ文学少女】

 17歳、高校二年生の少女。悠斗という双子の弟がいる。黒髪に焦げ茶の瞳。つり目がち。身長は172cmと女性にしてはかなり背の高い部類。まな板胸。中性的な見た目、女性にしては低めの声、などから男性に見られることもしばしば。本人はそれをうまく活用している。

 常識を知っていながら、敢えて常識をまもらないタイプ。性格は気まぐれで享楽的。遊び人の素質があるが、責任感はあるらしい。頭の回転も速く口がうまいために、嘘をつくのはお手の物。演じるのもお手の物。言葉遊びをすることが多く、口調はどこか芝居じみている。

 本を愛する読書家で、神話や妖怪、モンスターの話などを語らせると長い。恵まれた体格を活かして武術も嗜んでいる。武器になりそうにないものを武器として選ぶ傾向がある。

 人付き合いはうまく、一見友好的ではあるが、個人的なことを話せるほど親しい人間は少ない。弟の悠斗は相棒であり、唯一背中を預けられる存在。
 茶目っ気とともに利発さを発揮することもある一方、興味のないことにはとことん無関心。

「常識? 知ってるわよ。敢えて守らないだけ」
「ページをめくるごとに現れる世界! 本ってすばらしいわ、本当に! ──“本”だけにね」
「スプーンで戦えないなんて誰が決めたの? “匙を投げる”っていうでしょ? 私はそれにしたがってスプーンを投げているだけよ。スプーンも案外刺さるものねぇ」


高月悠斗 【アクティブ溜息少年】

 17歳、高校二年生の少年。凛音という双子の姉がいる。黒髪に焦げ茶の瞳を持つ。切れ長の瞳で見た目は怖いが、なかみはいたって普通の少年。身長は177cmと少し高め。表情筋があまり動かないために不機嫌そうに見られることも多いが、本人にその気はない。

 常識の範囲内で最高のパフォーマンスをするタイプ。天才肌で何をやらせても器用にこなすが、料理だけは自他共に認める“素材の味を殺しまくる天才”。彼の作った料理からは味が消える。真面目な性格で姉のとばっちりを受け、日々溜息をもらしながらも、姉のことは信頼している。怖そうな見た目に反して純粋なために、嘘をつくのも嘘を見抜くのも苦手。策を弄するのは姉と同程度には得意だが、彼の策は姉よりも遙かに良心的。凛音と共にいるときは口調が砕ける。

 理性的に見えて案外好戦的。チャンバラも剣道もお手の物。得意なスポーツはサッカー。武器として選ぶのは無難なものばかりだが、その性質を最大限活用するのが特徴的。

 口べた、無表情、怖い顔が相まって人付き合いは苦手な方だが、親しくなると急速に仲が良くなるタイプ。凛音と違って人を早い段階で信頼することができる純朴さをもつ。凛音の背中を護るのが自分の役目だと理解している。
 イチゴミルクが好きだが、女の子の飲み物という先入観があり、照れてなかなか自分で買えない。イチゴミルクがのみたいときは凛音に買ってきて貰うことが多い。
 
「いや、だから……俺に料理させるなって自己申告しただろ……」
「お前の後ろは俺が護るから! 気が済むまで突っ走れッ」
「イチゴミルクって女の子っぽいからさ……俺が買うのもなんかなー……って。あーほら、凛音、お前コーヒー牛乳好きだろ? 俺がコーヒー牛乳買ってくるから凛音はイチゴミルク! 後で交換しようぜ、な?」


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