後日談




「あれ朔さん」
「ん」
「…何だか今日は顔色が良いですね」
「…そうか」
「そうですよ。この前なんて隈が酷くて小さい子怖がってましたよ。ファンデーション貸そうかと思いました。」
「そんなにか」
「はい、医者の不養生なんてやめてくださいよ。ただでさえ朔さんは睡眠の質が悪いようだし」
「いや、それなら大丈夫だ」
「ー?」
「問題ない」
「はあ…それなら、いいんですけど」
「そうだ、今度あいつの墓に行こうと思ってな」
「はぁ!?姉さんの!?なんです、突然」
「ん、いや、言いたいことが沢山できた」
「…なんです…今更痴話喧嘩しないでくださいよ…」
「するにしたって相手は石だろ。喋らん」
「…うっわ、そういうところ直した方が良いですよ…」
「うるさい」


柄じゃないが君の好きだった花でも買っていこうか。言いたいことがある、言えなかったことがある。今更だって、笑ってくれて構わないから。まずは すまない、ありがとう。 を。そして 安らかに、はるか。
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