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…今までのこと…。 この神社で出会った事は、俺にとっては1年前。だけれど総司にとっては6年も前の出来事になるんだそうだ。 気が付くと総司は病室のベットで寝かされて居た。何故かと言うと、コノ神社で、子供を庇って頭をぶつけ意識不明で病院で眠っていた日にちは、俺たちが出会った数日間をそのまま当てはまっていたらしい。
「何だか、漫画の様な話しだ。」 「僕だって、吃驚しちゃた。気が付いたらはじめ君いないんだもん。」
総司は拗ねた表情で、唇を尖らせていた。 俺より歳上なのに、あどけなさは変わって無い。
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