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俺はその人の横を通り過ぎて、階段を上がろうと一段足をのせた所で声を掛けられた。

「はじめ君。」
「!?」

俺は声がした方向に翻した。
だけれど、ソコにはさっきの人しか見あたらない。
気のせいか?っと思ったら…
その高校生ぐらいの人は、傘の角度を変えて俺に顔が見えるように表した瞬間、絶句した。

俺は、考えるより先に行動を表した。
俺は、現実で有ることを確かめるよう総司見いる。

総司はギュッと俺に抱きついていた。

「総司苦しい。」


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