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目を閉じたくなかった…例え…輪郭だけの存在でもキスをしている総司を見ていたかった。
だけど、一瞬の瞬きをした後。
総司は雪が消えるように完全に見えなくなってしまった。

「総司?」

俺は名前を呼んだけど、返事が帰ってこなかった。
総司がいなくなった事を認識すると、一筋の涙が流れた。
総司の前では泣かないっと決めていたのに…。

「必ずまた会おう。」

俺の一夏は終わったが夏は此れからだと蝉の声が響きはじめた。


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