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総司は俺を抱きしめた。

「有難う。」

俺は総司の背中に腕を回し背中の布をグッと握った。

「僕も‥…消えたくな‥い。はじめ君と‥別れるのも‥…いや・・。」

泣きじゃくりながら総司は言葉を続けた。

「生きた…い。ぼ…く・・生きていたよ‥は…ぁじめくんと…一緒に…」

今まで我慢していた気持ちが堰をきって
総司の心からの叫びをきいた。
お互いに感情のままに泣いた。

気が付くと、辺りは陽が落ちかけて…蝉の鳴き声から、夜の虫たちの鳴き声に変わろうっとしていた。



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