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「7月19日って事は、僕とはじめ君が出会ったのって夏休みが始まる頃だったんだね。」
「雨が降りそうな天気だったからな」
俺は雨の日と言う単語に自分の中で復唱した。 総司と出会ったのも雨上がりだった。
「雨と言えば、此方におまえりに神社に訪れた人にこの辺の事を尋ねたら‥‥。雨の日に子供が足を滑らせる事があるから気よつけなさいと言われた。」
「…確かにコケや泥、その上坂道だから、転けたり滑る要素は揃ってるよね。 はじめ君も足元、気よつけるんだよ。」
「あんたもな」
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