15

俺は顔を上げ聞き間違いではないか聞き返した。
総司は頷いた。

「早く、帰ってきてくれ…」

俺は総司が言っていた言葉を頭の復唱した。

「総司に帰って来て欲しい人が居ると言うことだろうか。」

「僕もよく分からない。」

「だとしたら、家出と言う事もあり得るな…」

「そうだね、一番スジが通る。」

そう言って笑いあった。

「ねぇ‥はじめ君。」

俺は総司の方を向いた。

「はじめ君と初めて会った日、何時かわかる?」

「7月19日だが。」



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