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それから俺は、総司の記憶の手がかりになれば‥っと総司に話をした。


学校の事、家庭の事、好きな本。
好きな運動の話をした。だが、総司は苦笑いをして首を振った。

「ごめんね」

っと呟いた。

「・・・何故あんたが謝る?」

「だって、がっかりしてる様に思えたから。」

「そう…か」

総司はじっと俺を見る。

「あ、いや…俺は嬉しいとか悲しいとかあんまり表情に出ないから。」

「そうなの?」

「あぁ」

「・・・。」

「よし、手がかりになるものなら。今度はこの神社の地図や地域のモノを。」

「ごめんね。色々考えてもらって」

「気にするな。迷惑だと思っていない。」

そう言って笑った。
すると総司はキョットンっとした顔をした後、頬を赤くした。


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