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俺は申し訳なかったが
なんと言葉にすれば解らず。
何も言えなくなった。

「信じてないでしょ?」
「あいにく、俺の目はしっかりあんたを見ることが出来るから。どう考えても俺があんたにナゾナゾか冗談を言われて居るようにしか、思えない。」

俺がそう言うと、俺の手を握って、引っ張って階段を下りた。
しばらくすると鳥居の前に立った。

「君、ここから僕の手を掴んで出てみなよ。」
「え?」
「僕の言った事、間違ってたら僕事外にでられるでしょ」

俺は手を繋いだまま鳥居から出れた。だけど掴んでいるにも関わらず、この男は鳥居から出ることが出来ない。丸でこいつの後ろから何者かがこいつを出さないように、引っ張ってる様にも見える。しばらく、何回か外に出そうっと頑張ったが、結果は…無駄に終わった。
俺たちは一連の事に疲れて、鳥居の脇に座り込んだ。

「すまない。疑ったりして。」

俺は素直に詫びた。
首を横に振る。

「僕が逆の立場だったら、同じ事してたと思う。」

話てる相手を見ると、そいつの右手にはくっきりと俺が引っ張り続けた手の後が残ってる。

「僕、もしかしたら死んでるかも知れない…。だからこの神社から出られないのかも・・。」


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