3

「あんた誰か待ってるのか?」

俺は声を掛けたが、無視された。
聞こえなかったのだろうか‥。
俺は肩を掴んで声を掛けた。

「おい。」

振り向いた、名も知らない人物は戸惑っているようだった。

しばらく、沈黙して声を掛けられたそいつはが小首を傾げながら声を返した。

「あ、あの‥僕に声を掛けたの?」

僕?
と言うことは男か?。
今度は俺が戸惑った。

「そうだが。」
「僕が見えるの?」
「はぁ?」
「だから、僕が見えるの?」

俺は、反応した言葉に平すら困惑した。
なぞなぞか頓智の類だろうか?


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