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こんな所に神社があったのだな。
俺は何かに引き寄せられる様に、石段を上がった。
中央地点の所が、少し広く取られた広間になって居るようだった。
歩いて行くと、そこに俺と同い年位の子が袴姿で中央より左端部分の一段目に、腰を下ろして座っていた。
曇り空の上、夕闇に近いため‥顔まではよく見えない。
俺は気にする事無く階段を上りきった。
神社の境内を一回りして、結構立派な神社で有ることが理解できた。
日も落ちかけで雰囲気があるな‥。
そんなことを思いながら、気が済んだので帰ろうっと石段を下りようっとして目に付いた。

!?

彼奴まだ居る。
俺はこんな日のこんな時期にこんな所で居合わせた同い年ぐらいの彼奴が何故か気になった。
何かに困っているのだろうか?


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