×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -




04






昴先輩とは言わずもがな今井さんのお兄さんで学園副総代表。

尊敬と敵視、真っ二つに割れる先輩の見方。俺は勿論尊敬。



――――閑話休題。




棗の顔色の悪さと人酔いの意味を理解した。


間違いなくアリスの器の症状だ。
俺と棗は共通で寿命が縮む代わりに無限にアリスを使えるタイプ。



俺の場合、胃が食べ物を受け付けなくなる。食べたらすぐに戻してしまうから無理に食べない。

胃に物が入らなければ、人に酔いやすくやるし食べ物の香りでもう駄目だ。




「薬は?」

「飲んだ」

「そのままそっちのベットで寝てて、そのストーンで足りないなら俺の分貸すから言ってね」

「……過保護」

「それの何が悪いの?」




同じ境遇の友達を心配して何が悪いの?



.