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――――…




「奏、アリス紛失のこと考えてる?」

「うん」

「…奏は聡いから、やだな。関わるのは駄目だからね」

「…うん」



外で、アリスを紛失出来るアリス。

子供じゃないのは明白。

そんな奇異なアリス、早々に見つかるものじゃないし。そのレベルで言うと蜜柑ちゃんがあの年齢ここにいるのは珍しすぎる。



とにかく、子供じゃなくて外にいて、アリスがなくなるのを喜ぶ人。


となると。



「Zか、その関係の人間」

「奏。」




架兄の声色が厳しくなった。それと同時に俺の考えが間違ってないと確信する。



Zとは、俺と関係が深い。

死にかけたあの事件に、恨みの1つくらい持ってるのは言うまでもないよね。




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